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梅雨時は挿し木のチャンス | ミニトマト栽培2020 その6

ミニトマトの挿し木

ミニトマトの増やし方 挿し木

今年もミニトマトの栽培を始めてからしばらく経ち、そろそろ収穫の時期が近づいてきました。世話といえば、週1回ほど液肥を上げたり、わき芽欠きをおこなったりするくらいでぐんぐん成長しています。

そのわき芽欠きで取り除いた枝を利用してミニトマトの挿し木を行いました。育てている品種はアイコです。

気温が20度を超えているような時期ならミニトマトはいつでも挿し木できますが、
雨が多くて地面が湿っている時間の長い梅雨の時期は挿し木の適期と言えるタイミングで絶好のチャンスです。

挿し木の方法 – ペットボトルを利用

ミニトマトは挿し木が成功しやすい野菜なので、湿気が豊富な土に枝を挿して乾燥させないようにして半分日陰くらいの場所に置いておけば大体成功するというお手軽なやり方でやっていましたが、今年はバラの挿し木でよく使っているペットボトルを用いた水挿しという方法でやりました。

1.挿し木用の枝を用意する

ミニトマト 挿し木に適した枝
元気のいい脇芽

挿し木に適した枝は勢いよく出てきた若くて太目の脇芽がいいです。
細い枝だと根が出た後の成長速度があまり速くありません。
そして古くて硬くなっている部分よりも、新しい枝のほうが根が生えてくるまでの時間が短くて済みます。

たくさん実が付き始めている良く育っているミニトマトから条件にあった枝を用意するのはそれほど難しくないと思います。

葉枝を3つ分くらい残して、残りの葉は取ってしまいます。
枝の長さは20cm程度になるようにしています。

2.挿し木用の枝をペットボトルにセットする

ミニトマトの発根に成功
茎の部分から次々に根が出てきました

ペットボトルは500mlのサイズを使っています。
それ以上大きくても構わないと思いますが、水耕栽培をするわけではなく発根させることが目的なので2LクラスのペットボトルじゃなくてもOKです。

ペットボトルに枝を刺しますが、残しておいた葉枝の部分が支えとなって下の方まで落ち込まないように引っかかって止まってくれると思います。
20cmくらいの長さの枝を挿し木に利用している場合はだいたい半分くらいがペットボトルに入ってるんじゃないでしょうか。多少長くても短くても問題はないです。

ここからペットボトルに水をそそいでいくわけですが、水位は枝の下側の先が3cm, 4cmくらい漬かるように水位を合わせます。
(この時の使う水に液肥など肥料を使う必要はないです。)

それで1週間程度、日当たりのいい窓際に置いておくと発根します。

発根した後に土に植え替える時期

ミニトマトのアイコが発根
発根したアイコ

発根した挿し木苗を植え替えるのに適したタイミングが雨の日です。
まだまだ根の量が少ないので強すぎる太陽や乾燥はそれほどいい条件ではないので、雨続きの梅雨の時期がミニトマトの挿し木にはベストだと思います。

水の中で発根した根は、水耕栽培用で土の中での根とは違うという話を聞いたこともあったのですが、水の中で発根したものを土に植えても大丈夫なようです。
枝の部分が発根しやすい状態になっているからなのか正確な理由はわかりませんが、挿し木は成功しました。

ミニトマトの挿し木苗を植える
乾燥を防ぐために深めに植えました

根がしっかり張るまで水切れで萎れさせないようにたっぷり水をあげます。
小さめの鉢に植えて鉢受け皿に水が浸るような状態で半分くらい日陰になる場所で1週間も置いておけば、その後は日向に移しても大丈夫になってると思います。

もともと湿り気のある土に挿しておけば簡単に発根してくれるミニトマトなので、丁寧に水切れで萎れさせないようにしておけばまず成功すると思います。

挿し木した苗は、気温が高い時期なら収穫まではおよそ1か月半から2か月くらいです。
気象条件にも左右されるものですが、6月に挿し木した場合は7月末頃には収穫期になっているはずです。

雨続きで湿気があるのはあまり好きではないのですが、挿し木でどんどん苗を増やせるのでそういった意味ではとてもありがたい気候ですね。