USBからHDMI出力をする方法
最近のパソコンやタブレット端末は出力端子がUSB Type-Cのみというものもあったりして、映像の出力もUSB-Cポートからというのも珍しくない状態になっています。
これまでUSBはUSB規格の信号を出力するためのものでしたが、USB-CではAlt modeで別の規格の信号を出力できるようになっているので多少複雑なものになっています。
そんな状況でUSB-Cから映像を出力するための規格は複数あるので、必要なHDMI変換アダプタ、HDMI変換ケーブルを用意するために自分のパソコンがどの規格に対応しているのか確認する必要があります。
USB-CからHDMIの種類
- DisplayPort Altanate mode (DP Alt Mode)
- HDMI Alt Mode
- MHL Alt mode
- Thunderbolt 3
- 独自のビデオチップ搭載変換ケーブル
上のほかにも規格はあるかもしれませんが、現状多くのパソコンは1.のDisplayPort Alt modeを採用している機種が多いようです。
1.の場合はUSB-CポートからDP Alt modeで出力した信号をHDMIに変換するDisplayport to HDMIの変換チップを搭載した変換アダプタを利用することになります。
2.のHDMI Alt ModeはUSBからネイティブのHDMI信号を出力できるところから本命かと思いましたが、あまり採用機種は見当たらないです。USB-C Alt modeでのHDMIのバージョンが現時点でもHDMI 1.4bのままなのがネックということでしょうか。
3. Androidのスマホの多くがmicroUSB端子を利用していた頃、映像出力と言えばMHLといった状況でしたが、USB-Cではあまり多くないようです。
4. Thunderbolt 3についてはDPとDP Alt mode規格を内包しているのでディスプレイ側の対応による。(*iPad ProではDisplayPortプロトコルを採用していると書かれている)
5. ドライバをインストールして利用するUSB TypeA時代からあったHDMI出力の方法。USB-CでのAlt Mode映像出力に対応していないパソコンでHDMIの映像出力を利用するために必要ということで現在でもこのタイプのHDMI変換ケーブルは存在しているようです。
まとめ
USB-CでのAlt modeに対応しているコンピュータはiPadなども、最近の物はDP Alt modeを採用していることが多いようですが、色々な方式があるので適したものを選ぶ必要があります。
DP Alt modeに対応したUSB-C HDMI変換ケーブルには変換するための半導体(例えば、STDP2650 DisplayPort 1.2a to HDMI 1.4b Converterのような)が入っていて、パソコンのUSB-Cポートから出力されたDisplayportの信号をHDMIに変換するという形になっているので、DP Alt modeに対応した変換ケーブルを使うことになります。
パソコンがDP Alt Modeに対応していて、HDMI変換ケーブルがDP Alt Modeに対応していることでDP Alt mode経由のHDMI出力が使えるようになるわけですが、映像出力の規格がいくつもあることでちょっとわかりづらいことになっています。
どのモードに対応したHDMI変換ケーブルなのか確認して選びましょう。