保険証しかない場合はどうすればいい
マイナンバーカードの取得をオンラインで申請した後、しばらくすると「個人番号カード交付通知書」が届きます。それから実際に受け取りに行くわけですが、ここで意外と困ることになるのが本人確認書類を用意するところでしょう。
有効な本人確認書類は自治体ごとに違う?
本人確認書類として、顔写真の入った免許証やパスポートがあればそれだけで足りるので悩むことなく用意は簡単ですが、無い場合の多くは健康保険証ともう1点別の物を用意しようと考えることになると思います。
基本的には住んでいる自治体から届いた個人番号カードの交付通知書の添付文書に書かれているものを用意すればいいのですが、官公庁発行の資格証や年金手帳など無い物ばかりということもあるでしょう。自分は色々な身分証明書類を持っていても家族は持っていないので困ったという場合もあると思います。
A. 運転免許証
旅券
住民基本台帳カード
個人番号カード
B. 健康保険証
国民年金手帳
etc.
おそらく、届いた文書に書かれている有効な本人確認書類として、Aなら1点、Bなら2点が必要というパターンが記載されていると思いますが、困っている人は住んでいる自治体の個人番号カードの受け取りに関するホームページを確認することをしてみることをお勧めします。紙面のほうには載っていないものがわかりやすく追記されていることがあったりします。(マイナンバーカード 受け取り 〇〇市などで検索すれば案内ページの情報が出てくるでしょう)
マイナンバーカードの本人確認書類が保険証しかないという場合に使えるものは預金通帳というのがおそらく一番あるパターンかなと思います。
預金通帳が使える
いくつかの自治体のサイトを確認してみたところ、ハッキリと記載しているところには
東京都墨田区 – マイナンバー(個人番号)カードの交付について
杉並区 – マイナンバーカード(個人番号カード)について
などには預金通帳が記載されています。
兵庫県神戸市 – マイナンバーカードに関する手続きに必要な持ち物について
神戸市などはもっとピンポイントにゆうちょ銀行の通帳と記載されています。預金通帳なら持っているということで、このあたりで何とか用意できそうという人はクリアですね。
あまり見かけない例では、
千葉県千葉市 – マイナンバーカード(個人番号カード)交付及び申請時に必要な書類等について
千葉市の場合は、公共料金の領収書が例として書かれていたりするので、幅広く使えるところもあります。
神奈川県横浜市 – マイナンバーカードの受取方法について
横浜市の場合はあまり具体的なものが書かれていないですが、本人の氏名と住所又は氏名と生年月日が確認できる書類というものに該当するのだと思われます。
子供の場合は学生証があるのでとても簡単ですが、その他の持っていそうな証明書の例が全国一律ではなく自治体ごとに表記が違っていてちょっとわかりづらいなと思いました。
何を持っていけばいい?
結局、何を持ってカードを受け取りに行けばいいのかですが、
1. 個人番号カード交付・電子証明書発行通知書兼照会書
2. 通知カード
3. 本人確認書類
4. 暗証番号のメモ(後述)
を持って受け取り窓口へいけばいいようです。
1.の個人番号カード交付・電子証明書発行通知書兼照会書は、新しく届いたばかりということで、持っている人も多いようですが、問題は2。
2. の通知カードも持っていく必要があります。発行されたのはかなり前で使わない人はすっかり存在を忘れているかもしれませんが。(通知カードを紛失している場合は、紛失届を出すことになる場合があるので持って行った方が発行手続きが早く終わります)
3.の本人確認書類
健康保険証 + 預金通帳
健康保険証 + 社員証
健康保険証 + 学生証
など住んでいる自治体で有効とされている組み合わせの本人確認書類。
暗証番号をメモっておこう
マイナンバーカードに電子証明書を搭載している場合は、暗証番号を決める必要があるので、事前に設定する暗証番号をメモしたものを持って行った方がいいと思います。(暗証番号を忘れてしまった場合は、役所に出向いて再設定をすることになるので大変です。)
暗証番号は4種類きめることになります。
1. 署名用電子証明書の暗証番号
2. 住民基本台帳用の暗証番号
3. 券面事項入力補助用の暗証番号
4. 利用者証明用電子証明書の暗証番号
などとなっていますが、使う場面をすべて想定できる人は少ないと思います。
1はe-taxで利用。2は転居など住民票を移動させる際に必要。3は現状使っているところが少ないのか利用例が見つからないので不明。4はコンビニでの住民票の交付やマイナポータルへのアクセスで使用。マイナポイント関連で使うもの。
とりあえず4種類の暗証番号を設定する必要があるということを覚えておきます。
1の署名用電子証明書の暗証番号ですが、これは英数字の組み合わせで6文字以上、16文字以下。
英字はすべて大文字という扱い。もともと長いものだから覚えていられるものでもないのでセキュリティ的に長いほうがいいものなので16文字を設定しました。
2,3,4の暗証番号はそれぞれ数字で4文字です。本来はそれぞれ別の数字を設定するものだと思いますが、同じ数字でもいいと言われました。(統合バスワードという扱い?)
暗証番号は複数回間違えるとロックがかかる仕様があるようなので、利用者が2,3,4の用途を区別できないことが多くあったのかもしれませんね・・・
(分かりづらくなるので、それぞれ数字の入力桁数が違っているならもっと区別しやすくなりそうなものですが。)
暗証番号の数字として、特に誕生日はダメと言われることもなく、家族と同じものでもいいようですが、言われてなくてもべつにしたほうが安全だと思うので適当な数字を決めておくといいでしょう。(そもそも設定するときに使う電子端末に入力する番号を職員が確認することがないので運用が適切なら入力された番号はわからないはずです)
後から暗証番号を変更することもできるようですがその際にも手続きが必要なのでしっかり設定しメモして覚えておきましょう。
終わりに
どうやらマイナンバーカードは本格的に普及することになりそうで、将来的には免許証の機能も統合されるといったニュースもあり生活に必須のものになっていきそうです。スマートフォンでマイナンバーカードを読み取って署名用電子証明書の暗証番号を入力するということは、契約書にハンコを押すようなものなのでそのあたりはちゃんと意識して使っていくことが大事だと思いました。
公的な身分証明書として使われるものができたことで良かったという人も多いでしょうし、住民票のコンビニ交付など便利になりそうですが、これまで役所に行くしかなかった手続きがどのくらいオンラインでできるようになるのか、いろいろと楽になればいいなと思いました。