マイナンバーカード写真を撮る
マイナンバーカードを作るのでなるべくいい写真を用意したいと思い自撮りしました。20歳以上の人は10年間、同じ写真を使うことになるので見栄えが良くみえるものを使いたいものでしょう。うまくやるコツが良く分からなかったので色々試しながらやってみました。
基本的な制約を公式サイトの顔写真のチェックポイントで調べてアウトにならないように考えながら撮影しました。顔が傾いていたり、横を向いていたりしていなければオッケー。メガネは良いけれどサングラスはダメということのようです。
画像のサイズについて
マイナンバーカードの取得申請をするときに提出する画像には規格があるわけですが、そこを満たしておかなければどんな写りのいい写真でもダメということになるのでチェックしました。
マイナンバーカード用に提出する写真のサイズについて、郵送や窓口で申請する場合に印刷した写真を使う場合は縦4.5cm、横3.5cmのものを使うことになっていますが、スマホやパソコンでオンライン申請する場合は、どのくらいのサイズの画像データを用意すればいいのでしょうか。
一般的に印刷物は350dpiという解像度で印刷されるというところから換算すると、おおよそ650x500pxくらいのもので十分ということになります。送った画像を切り抜いて利用されるということを想定すると余裕をもって大きめのサイズを送ったほうが良いと考えて縦2000px、横1500pxほどのデータを使いました。iPhoneで撮影したものをそのままのサイズで送ったという人もいたのであまり気にしなくてもいいのが実際のところなんでしょう。(申請する人全員が切り抜き加工をして定めた規格通りのデータを送ってくるということを期待していたら、きっと仕事なんて進まないということは想像できるので、このあたりは予想通り?)
申請サイトのアップロード画面で受け付けてくれる画像についての表記は
ファイルはjpeg
ファイルサイズ:20KB~7MB
ピクセルサイズ:幅480~6000ピクセル、高さ480~6000ピクセル
という説明だったので、iPhoneならカメラアプリの設定で、フォーマットを互換性優先にしておけばファイルの形式としては問題ないはずです。
撮影時の服装
服装についてはTシャツでも問題ないようです。友達はタートルネックのセーターを着た写真を提出してその画像のマイナンバーカードを受け取っていたので、どうやら首が詰まった服でも大丈夫みたいです。シャツにカーディガンといった落ち着いた雰囲気のコーディネットの人もいれば、パーカーの人もいました。もちろんフードはかぶっていませんでしたが。
カジュアルな服装でもスーツ姿でも、おそらく服を着てさえいれば問題ないんじゃないかと思います。物によっては完全に肩出ししているオフショルのワンピースなどは写真がカットされる都合、裸に見える可能性があるので止めておいた方が無難だと思います。証明写真の仕上がり上、審査を通らないかもしれないので。
実際にカードに印刷される範囲ですが襟付きのシャツだと襟の下あたりでカットされているようでした。
私はカットソーにジャケットというカジュアル過ぎず、堅すぎずといった服装を選びました。日常的に外出時にはマイナンバーカードを携帯するという時代が10年以内に来るとは思っていませんが、キッチリ系でも、おしゃれ系でもそこそこな服装で撮っておくほうが良い気はします。
背景の色 – どこで撮影する?
私は壁が白い場所で撮影しました。ちなみに床も白い場所を選択しました。
背景はたまたま白い壁の場所が直射日光にならない明るい場所だったので撮影に適していたから白になりました。写真屋さんでとった写真でマイナンバーカードを作った人には薄いブルーの背景もあったので、白じゃないとダメということではないようです。光が沢山ある明るい場所で撮るのがカメラのISO感度を低くできるので画質という点での基本となる撮影場所でしょう。
申請サイトのアップロード画面での説明では、背景の色は単一色なら何色でもいい。でも背景色が服装や頭髪と同色の場合はダメな可能性がある。人の輪郭が不明確な場合は不備となることがあります。ということなので肌色背景や黒髪なら黒い背景は避けたほうが良さそうだと思いました。
説明文を見る限り、色指定で大ざっばに加工した後、細かい切り抜きだけ人力でやるというカード登録作業をしているのだろうと思います。
白い床という場所ですがこちらは意味があります。どうして床が白い場所を選んだのかというと、床面からの反射光で首回りの肌色が暗く成りづらかったからです。天井からの光だけだと首回りに影が出来たりして暗くなりがちだったので、撮影用の照明を用意できない場合には明るい色の床がある場所での撮影が良いんじゃないかと思います。そして強い照明の真下は避けたほうがいい場所だと思います。
自宅で撮影場所をセッティング
照明写真用の写真を何枚も撮って見比べてみたところ、あごの下に強い影ができているものはあまりいい印象にはならないと感じましたので、そこを緩和する方向で準備すればいいと思います。
十分な機材を準備するのは難しいので、簡易的には膝に白い紙やタオルを乗せたりすると良いと思います。影が少し薄くなる程度の効果は期待できます。
自撮りや動画撮影などに使うLEDライトを持っている場合は、自分で光を補えるようになるので撮影がより簡単になります。いい撮影場所がないなら自分で改善するための方法として照明を当てるわけです。
影が濃く出ている部分があれば、不自然にならない程度に弱めに光を当てるような調整をしたり、もうすこし背景が明るければいいと思える場所なら背景に向かって照明を当てるという方法もあります。
上のLEDライトはNEEWER CN-160 LED ビデオライトという単三電池で動くタイプのものです。結構有名なLED照明で人を撮影する以外の用途でも、小物撮影などにも使えて一つあれば便利だと思います。
最近はより自撮りに適したLEDリングライトにスマホを固定できる便利なタイプのものが人気のようです。撮影用定常光ライトのトレンドになっています。
その他として、背景に模様がある場所で撮った写真はダメのようなので家具などが写りこまないように注意しましょう。
それらに関連したものだと思いますが、背景に影がある写真もダメということなので、背景に影が出来てしまう場合はスマホのフラッシュの設定はオフにします。
壁からすこし離れた場所で撮影するとスマホに搭載されているストロボのパワーはそれほど大きくないので、フラッシュを使っても壁に濃い影が出来ないのでフラッシュを使いたい場合は工夫しましょう。
誰かが取ってくれるならカメラは望遠モードで撮ったほうが良い仕上がりになると思います。1xより2xのほうが鼻が小さく見えます。これはレンズと被写体の距離で大きさの比率が変わるためです。自撮りでも加工すれば問題はないわけですが・・・
写真を加工する – 盛っても大丈夫なのか
どこまで盛っても大丈夫なのかのラインですが、将来的に身分証明書として広く使われる可能性を想定しておいた方がいいです。免許証の機能も統合されるかもしれないようです。
写真の加工をどのくらいやってもいいのかですが、加工アプリの美肌フィルターや美白フィルターといったものはそこそこやってしまっても大丈夫みたいです。顔色を明るく肌をきれいにしても再申請にはなりませんでした。
このあたりはメイクで肌の色や質感が変わるのは当たり前なので想定内ですね。もしダメということなら初めから申請する顔写真は元の顔がわかる程度に!、ノーメイクで撮影すること!といった注意書きがあるでしょうから。
小顔効果やデカ目、鼻幅については少し難易度は上がると思います。やり過ぎて証明写真として使えなければ困るのは自分ですが、顔の輪郭を変えたり、目を大きくしすぎたりしなければ審査自体は大丈夫なんじゃないかと予想しています。実際の顔をカードの登録作業をする人が知っていることなんてないわけなので、ものすごい加工をしても申請自体は通る可能性はあるでしょう。
しかし実物と出来上がったマイナンバーカードの証明写真を見比べられる機会、簡単には窓口で出来上がったマイナンバーカードを受け取る時ですが、肌の質感や明るさは言いわけできると思いますが、顔の形が違うとどうしようもないと思うので、自分でカードを受け取りに行くということを忘れずに写真を用意しましょう。(申請した後に送られてくる個人番号カードの発行通知書には、顔認証確認済み、目視確認済みといった役所の職員によるチェック欄がありますよ~)
昨今の事情でマスクをしていても「顔を確認するのでマスクを外してください」と指示されます。
ちなみに駅や商業施設にあるような証明写真機の美顔、美白機能などは使っても問題ないようです。写真機のビューティー機能を使って撮った写真でカードを作った人はいました。証明写真機にも加工機能があるようで加工アプリを使ったものより色白な仕上がりになっていました。色々考えるのが面倒なら街中の証明写真機を使うのもありですね。
顔写真をアップロードする画面に注意書きとして「画像編集ソフトで加工された画像などは受付できない場合があります。」と書かれていたので、この書き方だと加工アプリを使ったものは一律拒否ではなく特定の場合に受付できないということでしょうから、ある程度は許容されると見ていいんだと思います。
どんな方法でセーフ、アウトの判定作業をしているのかは想像でしかありませんが、怪しい画像を機械判別にかけてアウトの可能性がある写真に関しては最終的に人が判断しているということなら、セーフになるかアウトで再申請になるかは運要素も大きいでしょう。あくまで証明写真なので身分証明に使えないレベルの盛り過ぎ加工写真にするのは後々困る可能性を考えるとやめていたほうがいいのは間違いないと思います。
まとめ
マイナンバーカードが普及し始めたのか持っている人が結構いるんだとちょっと驚きました。みんなマイナポイント目当てで作ったのかと思いきや納税のために何年も前に作ったという人もいました。
前髪で目が隠れているのはダメということですが、耳は髪の毛で隠れていても大丈夫でした。
最終的に画像を送った申請先で顔写真のトリミングで切り抜き加工するということなので、顔の写ってる範囲をすごく細かく調節する作業は任せて大丈夫そうです。上下左右の余白も調節された仕上がりになっていました。
顔写真の縦横問題ですが申請の画面でアップロードした写真の縦横は回転できるようになっているので、後から調整できました。
結構時間をかけてアレコレと試しながら撮影し、やり過ぎないように写真を加工して頑張ってみたわけですが出来上がってきたカードの写真はかなり小さいです。
縦4.5cm 横3.5cmといったサイズの写真がマイナンバーカードに掲載されるわけではないです。マイナンバーカードに印刷される顔写真の領域は21mm x 27mmくらいの大きさでしかありません。それに印刷クオリティがクッキリハッキリといった風でもなくややぼんやり?した仕上がりなので、この感じなら加工するなら顔の色味を重視したほうがよかったんじゃないかと考えています。
今のマイナンバーカードの画像のクオリティなら顔色重視が良い結果になりそうだと思いました。私が次に作るのは10年後なので、カードに進化があるのかないのかそんなに楽しみでもないですが待ちたいと思います。
*申請時の選択で電子証明書は発行しました。マイナポータルで必要になったり、健康保険証として使う場合にも必要だったり、役所まで行かなくてもコンビニで住民票など証書を発行したりするのに使えるようなのであったほうがよさそうと判断しました。