今どきのゲーミングノートPCなら重い設定でもゲームができる
ゲーミングノートパソコンに搭載されているNVIDIAのGPUのRTX30シリーズのRTX3060を搭載しているパソコンを半年ほど使ってみてRTX3060という選択は良いものだったと考えています。
使用しているパソコンはDellのG15シリーズでCPUにはIntel Core i7を搭載しているモデルになります。そして現在パソコンでプレーしているゲームは原神とウマ娘です。プレー中にどのくらいの演算負荷が発生しているのかリソースモニターのデータで見ていきます。
先に結論を書いておくと、原神でデフォルトで設定されている高画質設定で原神ができます。
Geforce RTX3060の基本情報 ノートパソコン用GPU
Geforce RTX3060 laptopは現時点で最新の第2世代RTXアーキテクチャを採用しているノートパソコン用GPUです。最新のRTX30シリーズにはRTX3050といった普及モデルのほかに、RTX3070、RTX3080といった上位グレードがあります。
最新のアーキテクチャということで新技術(レイトレーシングやDLSSなど)に対応しているGPUであるというところと、RTX3060を採用しているゲーミングノートPCが多く販売されていて選びやすい状態にあると思います。
原神でGPUの性能をチェック
ノートパソコンに搭載されている内蔵ディスプレイの解像度であるフルHD(1980x1080px)と、HDMI出力で外部ディスプレイと接続して1段階高解像度なWQHD(2560x1440px)でのデータで見てきます。
OSはWindows11です。現実的なパソコンの使用環境を想定して、原神だけではなくGoogle Chromeブラウザを起動していくつかのウェブページを表示させている状態でテストしています。
画質設定 フルHD解像度(高画質)
まずは1920×1080(フルスクリーン)でのデータです。テストに使用しているノートパソコンに搭載されている液晶ディスプレイの最大解像度になっています。そういうわけで普段はこの解像度でプレーしています。
画質設定は高、1920x1080pxの解像度に設定しています。フレームレートは60fpsです。高画質設定ということで重い設定になります。
GPU使用率は40%から50%の範囲に収まっていることが多く、走り回ったりキャラがアクションを起こしてもあまり大きな変動はないのが不思議に思えるところですが、リアルタイムに描画続けているようで、逆にまったく操作をしていなくても負荷はそれほど下がらないという面もあります。探索しているマップによる負荷の違いや、エネミーの数、操作しているキャラによっても変動はあります。モニタリングしている間の最大値でも67%ほどにしかなりませんでした。体感的にも処理が遅れてカクカクしたり動きが重いと感じるシーンはなかったので数値通りにRTX3060の性能にはまだ余裕があると見ていいと思います。
画質設定 WQHD解像度(高画質) – 外付けの液晶モニターでチェック
次はWQHD 2560×1440(フルスクリーン)でのデータです。HDMIケーブルで外部の液晶ディスプレイに接続しています。
画質設定は高、2560x1440pxの解像度に設定しています。フレームレートは60fpsです。
GPU使用率は90%を超えていることが多く、バトルシーンでは100%に張り付いていることも多くあります。フルHD解像度ではシーンによる変化は大きくなかったのですがWQHD解像度では大きく変動があります。負荷が90%を超えていることも多く100%の状態も多いことから余裕はありません。放熱用のファンも早く回っていてパソコンから熱い風が出てきます。
ゲーム側のバージョンアップで演算負荷は変わっていく
ここでゲームのバージョンアップで演算負荷は変わっていくという話をしたいと思います。以前はWQHD解像度で高画質設定にしていても負荷は70%くらいまでしかいかなかったのですが、今では90%を超えるようになりました。ベンチマークソフトの数字を見て変わっていなかったことから、パソコンの演算能力が落ちたわけではないと判断できるので、高に設定した時に必要とされる演算能力が上がったということだと思います。より高画質な設定が用意されるようになり推奨スペックなどもアップデートされていくのがパソコンでのゲームなのでしょう。
さらに高画質にする設定としてレンダリング精度を上げて1.5などにも設定できますが、どこが変わったのかよくわからない上に負荷が高すぎてゲームのプレーには適さない状態になります。パソコンゲームの最高画質設定は本当に高負荷です。
GPUメモリの容量について
Geforce RTX3060 laptopには高速なDRAMであるGDDR6が、GPU専用のメモリとして6GBも搭載されています。リソースモニターの画像データ上での専用GPUメモリのことですが、このGPUメモリの使用量についてフルHDのデータでは3.4/6.0GBとなっていて、より高解像度であるWQHDのデータでは3.0/6.0GBとなっています。たまたま切り抜いたタイミングが悪くて不思議なことになっているように見えてしまっています。専用GPUメモリの部分の数値は多くの場合WQHDのほうが使用量が多い時間が長かったです。数値は間隔を置きながら変動していてモニターしている間のWQHD解像度での最大値は4.6/6.0GB、フルHD解像度のときは3.9/6.0GBほどでした。余裕がある数字で安心。
CPUの使用率について – 負荷は低め
これはWQHD(2560x1440px)解像度でのCPUの使用率ですが高解像度にしてもこうなっています。100%に張り付くこともなく、複数のコアが使用されているようですが、負荷が高くなっているのは主に1コアで比較的余裕はありそうです。CPUはCore i7ですがもっとコア数の少ないCPUでも問題ないと思います。原神のためにパソコンを買い替えるならGPUのスペックを優先するのが良さそうです。
メインメモリの容量について、最近のゲーミングノートPCの多くが16GBとなっているのはちょうどいい容量になっていると思います。GPU専用メモリが搭載されていることもあり、バックグラウンドでどんなソフトを動かすかということにもよると思いますが、今回のGoogle Chromeを起動した状態で13GBから14GBまでに収まっていたので、予算が潤沢にあればさらに余裕を持つために32GBにしてもいいと思いますが、バックグラウンドで膨大なメモリを消費するソフトを使用しながらゲームする人もあまり多くないと思うので、求めるスペックとしては16GBくらいがいいところでしょう。
ウマ娘で性能をチェック 余裕で動く
ウマ娘のほうでも大幅アップデートで要求スペックが上がっています。スマホ版でも推奨端末から外れた端末がありました。設定画面に3Dレース表現の高品質化という設定が追加され高画質になりました。
負荷は上がりましたがRTX3060の性能があれば30%程度なので十分な余裕があります。CPU使用率も低く原神よりもかなり軽いので最近のゲーミングノートパソコンなら演算能力では問題にならないでしょう。
まとめ – RTX3060 laptop おすすめ
Geforce RTX3060 laptopを搭載したノートパソコンは現在のゲーミングノートPCの売れ筋というポジションだと思いますが、それはRTX3060 laptopが今人気のゲームを十分な品質でプレーできる演算能力を得ているからでしょう。ノートパソコンの内蔵ディスプレイとして多く採用されているFHD解像度(1920×1080)で原神をプレーできるくらい性能があるのが欲しい性能で、色々なメーカーからRTX3060を搭載されたパソコンが販売されていて買いやすい価格にもなってきているちょうどいいバランスということなのかもしれません。
年月が過ぎゲームの大幅アップデートが来るたびにパソコンに要求されるスペックが上がっていくと思いますが、基本的にはそのソフトウェアの最適化、効率的にレンダリングできるように進化していると考えると演算性能当たりの描画品質は良くなっていくはずなので、半導体の製造プロセスの微細化がそれほど早く進まない状況も併せてRTX3060が完全にスペック不足で時代遅れでゲームのプレーに適さないと評価されるのはずいぶん先になるのかと思います。
スマホやタブレットでプレーしているゲームがパソコンでも簡単にデータ連携をしてより大きな画面で遊べたりするので、ゲーミングPCが人気になっているのはそういった環境にもあるのだろうと感じました。
DellのほかにもゲーミングPCを多数販売しているASUSも同じようなスペックのゲーミングノートがあります。
すこし大き目な17インチディスプレイを搭載しているモデルも販売されています。
ゲーミングパソコンは色々なメーカーから販売されているので無難な選択というなら販売シェアの大きいメーカーから選ぶのが良いと思います。
ノートパソコンとデスクトップ どちらをいい – ゲーミングPC 選び方のひとつの考え方
よくゲーミングPCを選ぶときにデスクトップのほうがいい、そのほうが性能を高くできると言われているのは性能面ではその通りだと思います。性能が高い高価格帯のグラフィックボードほど搭載されている半導体のサイズも大きくなりそのぶん消費電力が高くなるので、薄いノートパソコンに搭載することが難しくなります。
ではどうしてノートパソコンを選ぶのかというと、生活環境というか、ゲームだけしていればいいわけではないので、1週間出張に行く、お盆や年末年始など帰省するというときも、いわば一体型なのでディスプレイやマウス、キーボードなど周辺機器や配線を気にすることなく移動させることができます。
自分がやっているゲームを満足な画質でプレーできる性能があるなら、持ち運びができるノートパソコン型をゲーミングPCとして選ぶのは良い選択となると思います。(ゲーム内の期間限定イベントは少しずつ進めておきたかったりもするので)
必要なSSDの容量
現在販売されている多くのゲーミングノートパソコンではストレージ容量512GBや1TBといった製品が多いですが、原神をプレーするには512GBモデルで問題ないです。今後大規模アップデートで数十GBというデータが来ることがあっても、512GBのSSDでは足りなくなるというのは想像しずらいので・・・。そうは言ってもSSDの容量はたくさんあっても困るものではないので1TBでも2TBのモデルでも、もちろん大丈夫です。ゲーム以外の用途にもパソコンを使う場合で、例えば撮影した動画を保存しておきたい、動画編集を本格的に始めると1TBあってもそれで安泰とはならずこういった外部ストレージを接続して使うようになると思うので、性能の拡張が難しいCPUやGPUを優先するスペックとして選択するのがいいと考えています。