有線LAN機器で無線LANを使う
ここのところ家の中のネット環境の変更を続けていますが、次は古いソニーのブルーレイディスク/DVDレコーダーBDZ-EW510の無線LAN化を行いました。
ビデオレコーダーはUSB端子はあってもあとからドライバをインストールできないので、パソコンで行うようなよくある一般的なUSB子機を追加するといった対応はできません。
そんなわけで初めからレコーダーについている有線LANを無線LAN化する無線LANコンバーターWLI-UTX-AG300/CをLANケーブルでDVDレコーダーと接続しました。
このタイプの無線LAN機器は何年か前からすでに同じものを持っているのですが後継機もないようでずっと同じものです。最近まともにWIFIが繋がらないネットワークカメラで使うということでさらに所持数が増えて4台めになりました。
付属品について
付属品は、短いUSBケーブル(10cm)と、2mほどのLANケーブル、説明書(マニュアル)です。
ネットに接続するための設定をする
親機の無線LANルーターに接続する方法はルーターと、WLI-UTX-AG300/Cの両方のWPS/AOSSボタンを数秒間長押しするだけで完了します。(設定ツールからログインできるのでWPSやAOSSなしの手動での無線LAN設定による接続も可能。)
無線LANでネットワークに接続するための基本的な設定は親機のルーターと、このWLI-UTX-AG300のボタンを押すだけで認証されるのでとても使いやすいです。
後はWLI-UTX-AG300を無線LAN化したいテレビやレコーダーなどの有線LAN端子に付属のLANケーブルで接続します。
無線LANの親機とWLI-UTX-AG300の接続が完了しているならあとはレコーダーの説明書を読んで必要な追加設定をして使いたい機能を楽しみましょう。
スピードを計測 実測による性能はどのくらいか
IEEE802.11n世代の機器ですが転送速度は現在でも通用するものがあります。
実測で90Mbps以上あるので動画サイトの視聴などはまず問題ないと思います。
WLI-UTX-AG300/Cの仕様
使う上で必須というわけでもなく、あまり気になる人もいない情報かもしれませんがすこし追記。
コンバーター自体がIPアドレスを持ちます。
公式のLAN端子用 無線子機設定ツールのアプリケーションで見つけられ、ログインすることで詳細な設定が可能です。(初期のログインIDはadmin、パスワードはpasswordとなっていました。)
初期設定ではIPアドレスは無線LANルーターのDHCPサーバーで自動割り当てしてもらうようになっていますが、手動設定でIPアドレスの固定もできます。
マルチクライアントモードでハブを使えば複数台の機器を無線化できますが、仕様上WOLが使えなくて不便になるので、あまり実用的な使い方ではないと思います。コンパクトなサイズで有線LAN機器を無線化する目的で使うのがいいでしょう。
11a ONLYモードのスイッチで5GHz帯の無線LAN限定利用
無線LAN以外でも多目的に利用されている2.4GHz帯の電波が混雑している場所は多くあると思いますが、親機が5GHz帯に対応している場合、スイッチひとつで5GHz帯の無線LAN利用に限定することができるので設定の管理が楽です。
テレビ、レコーダー側はネットから操作できるか
ルーターのような形ではないのでネットワーク側からみてWLI-UTX-AG300/Cの向こう側にあるレコーダーもIPアドレスでアクセス可能です。
Video & TVSideViewは通常使用できた
SONYのテレビやレコーダーの公式アプリであるVideo & TVSideViewのリモコン機能からレコーダーの電源をONにできました。Wake on LAN対応?
その他、番組の録画予約が可能なのを確認。
アプリで録画した番組を見るモバイル視聴機能も問題なく視聴可能でした。
対応機器 – ゲーム機、テレビなど
対応機器のリストには、ゲーム機(PS3、Xbox 360)
テレビだとビエラ、レグザ、アクオス、ブラビアなどが載っています。
つながらないパターンの一つ
レコーダーにつながらない場合、無線LANルーター(親機)とWLI-UTX-AG300(子機)の接続が完了しているなら基本的にはレコーダーの設定を見直すことになると思いますが、IPアドレスの取得やスマホのTVアプリの設定などネットワーク的には問題なくても、OSのアップデートでセキュリティ機能が強化されたスマホ側のセキュリティ設定で、レコーダーに登録している固有アドレスとは違ったものになっていたというような、WLI-UTX-AG300にはまったく関係がなく、レコーダーとスマホの設定に起因するものもあったりするので、いろいろ広く設定を見直すことも大事だと思います。
私の場合は、iOSのアップデートによるプライバシー保護強化に関連したプライベートアドレスの設定が影響していました。レコーダーに登録してあるアドレスと違ったアドレスでスマホがレコーダーにアクセスして弾かれていたということです。テレビのHDDレコーダーにアクセス制限をして使う人もあまりいないと思うので、大多数の人には関係のないお話だと思います。あまり凝ったことをすると設定したことを忘れていたりしちゃうので、ネットワークはなるべくシンプルな設定で使いたいですね。
まとめ – ロングセラーの安定感
最近のテレビやレコーダーはWIFI機能が標準搭載になっているものが多いので需要は減ってきているものなのかもしれませんが、古い機器を使う際にはWLI-UTX-AG300/Cはまだまだ有用な無線LANコンバーターだと思います。同じものを複数台使っていますが、この用途ではまた次もこのコンバーターを選ぶことにためらいが無いくらいおすすめです。
電源の確保はUSB充電器でもOK
レコーダーにUSBの給電ができるUSB端子が付いていないので、ACアダプターでコンセントから電源を取りました。5V 0.5Aほどの容量があればWLI-UTX-AG300/Cは使えるようです。
RAV Powerの充電器を使っていましたが、今は古いスマホのUSB充電器を使っています。
*急速充電できる新しい充電器はスマホ用に使うことにして交代しました。