ちょっと背の高い扇風機のような見た目のサーキュレーターを買ってみました。DCリビングサーキュレーターというものです。
サーキューレーターに求められる性能、役割は部屋の空気を循環させることだと言われる場合が多いですが、夏場のサーキュレーターの使い方に関しては離れた場所から自分がいるエリアに向かって直接風を送る扇風機の役割として使うのが効率的なことも多いです。
山善 YLS-DF181(CB)の特徴と性能 – 高さがあるのが良い
ちょっと性能が良いサーキュレーターを欲しいと考えた場合に、DCモーターを採用していることや、計算された羽の形状で効率的に送風できるといった内容が、多くの製品の売り文句として説明が書いてあります。
サーキュレーターは背が低くて床に置かれているものをイメージすることが多いと思いますが、今回買ったYLS-DF181の特徴はやはり高さがあるところだと思います。仕様上の高さは87cmまであり椅子に座っているときにちょうどいいくらい。
背が高いタイプのサーキュレーターに目を向けた人は、高さがある物が欲しくなる理由があるからこの機種に興味を持ったのでしょう。
背の高いサーキュレーターを選んだ理由
今回、私が背の高さがあるサーキュレーターとしてYLS-DF181(CB)を購入したのは2つの理由があります。
1つ目の理由として、夏に使う場合は部屋の空気をかき混ぜて均一にする必要がないことがあります。よくサーキュレーターの使用例として紹介されているものとしてサーキュレーターで上向きに空気を送って部屋の空気を循環させている図がありますが、あれは冬のサーキュレーターの使用方法です。
基本的に部屋の中で暖かい空気は上に、冷たい空気は下になります。
夏にサーキュレーターを使用するときは、わざわざ暖かい空気と冷たい空気をかき混ぜる必要はなく、自分のいる場所の周辺に冷たい空気の風を送るのが効率的な使い方なので、扇風機のような使い方をすることになります。
扇風機のような使い方をする場合は、下方から吹き上げるような風では顔に当たるのであまり心地よくないので、ある程度の高さからの風が欲しくなります。
2つ目の理由は、床の上に直接サーキュレーターを置きたくないことがあります。よく掃除をしているつもりでもやはりホコリはでます。生活空間でサーキュレーターを使う場合、床に直置きすると塵を巻き上げてしまうことになるので、避けたほうが良いと考えています。
これまでもサーキュレーターを使っていて、床への直置きを避けるために小さめの台の上に置いていたのですが、こういった対策をするなら初めから背の高いタイプのサーキュレーター扇風機のようなものを使ったほうがいいです。
この辺りがサーキュレータの選び方として、新しいサーキュレーターに高さのあるタイプを選んだ理由です。
基本的な設定 – メモリー機能がある
風量は8段階あります。リモコンで風量、首振り機能、タイマー機能なども操作できます。
風量のメモリー機能があり、前回電源オフにしたときの風量が保存されているので、再度電源をオンにしたときに風量を調節する必要が無いです。2でオフにしたときは、次回電源を入れたときは2でスイッチが入ります。
作動音について
風量を最低にしても、しっかり風量がある。微風という表現を使うような弱い風の設定はないので、扇風機代わりに使いたい人は設置予定場所から自分が座っている場所まで2m、3mくらいの距離は取れるかどうか確認したほうが良いと思います。そもそも30畳タイプということもあり広い範囲に風を送ることを目的としていて、あまり近い距離で使うには向いていないです。
風量はあるので作動音はそれなりにします。私が持っているDCモーターを搭載したサーキュレーターにアイリスオーヤマのKCF-SDC151T(PCF-SDC15Tの兄弟モデル)があるのですが、それぞれ最低風量にした場合はアイリスオーヤマのKCF-SDC151Tのほうが静かです。
しかし、風量の設定を上げていって同じくらいの風量になるように調節した場合、今度は逆転して山善のYLS-DF181(CB)のほうが音が小さくなります。
これをどう見ればいいのかという事を考えた場合、30畳向けといった大きな部屋で使うことを想定しているモデルだと、最低風量に設定しても風量は多く、それに伴い最低風量の設定でも音は大きくなる。
そして、同じ風量を稼ぐ場合は直径の大きなファンを低速で回転させたほうが発生する音が小さくなることが多いといったことがあるのだと思います。(*自作パソコンなどを組み立てた事がある人ならわかると思いますが12cmファンを高速で回すより、14cmファンを低速で回すという選択のほうが騒音は少ないことが多いですよね。)
ということで30畳タイプはしっかりと広めの部屋に住んでいる人向けの製品だと思いました。離れた場所に設置してしまえば、音は風量の割に静かで、電源のオンオフのコントロールもリモコンが付属しているので十分に実用的なサーキュレーターになっていると思います。
YLS-DF181(CB)を組み立てる – 説明書を見なくても簡単なレベル
山善のYLS-DF181(CB)の組み立ての難易度は非常に低く簡単です。いちおう説明書を見ながら組み立てましたが、土台、支柱、頭を組み合わせるだけなので5分とかからないです。
山善のYLS-DF181(CB)のおすすめ度 – サーキュレーターと扇風機の違い
サーキュレーターと扇風機の違いは、どう使うのかということだけでどちらも羽を回して空気を送り出す家電です。
家電メーカーの説明文を読むと空気を循環させることが目的の家電がサーキュレーターのように書かれていたりします。冬の場合は確かにエアコンで作り出され部屋の上部にある暖かい空気を、部屋の下部つまり椅子に座っているような高さに持ってくるには部屋の空気の温度が均一になるようにかき混ぜる以外に方法がないのでサーキュレーターを使って部屋の空気を循環させることが必要になりそうです。
しかし夏に使う場合は部屋の下部にある冷たい空気を自分がいるエリアに送ったり、直接送られてきた風に当たるほうが涼しさを感じられるので、扇風機のほうが最適だと考えました。
最終的に、どうしてこの機種を選んだのかということですが、一番の理由は省スペースということになります。夏は扇風機、冬はサーキュレーターが使いたいのですが、季節にしか使わない家電を仕舞っておく場所を確保するのが嫌なので両方の機能をこなせる扇風機風のサーキュレーターがいいところなんじゃないかと判断しました。
自分に近い場所から直接風を受ける場合は、大きな羽根を低速で回転させることができる扇風機のほうが効率的に有利でいいと私も思いますが、扇風機は使わない時期が長くその大きさもあるという点が、比較検討して扇風機型サーキュレーターを選択する決め手。
扇風機としてもサーキュレーターとしても、部屋干し乾燥をアシストするという用途でもどんどん使っていきます。
リモコンの反応も良く、使いやすい扇風機型サーキュレーターだと思います。