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2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

夏の昼間に部屋が暑くなってしまう。入ってきた熱がこもることで室温の上昇があるわけですが、どこから熱が入ってきているのか考えて対処する必要があります。

窓が熱くなっていることを確認する – 昼間の太陽の力

一日のうち、もっとも部屋の温度が高くなるのはおそらく午後2時から午後4時くらいだと思います。私はその時間に部屋の壁や窓、カーテンを手で触ってみて、どこか温度が高くなっている場所がないか確かめてみるところから部屋の暑さ対策を始めました。

触ってみた結果、私の部屋では壁よりも窓ガラスのほうが温度が高く、カーテンはさらに熱くなっていました。

窓から部屋が暑くなる原因とカーテンの性能の違い

断熱カーテン、遮光カーテンなど種類がある。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策
対策用のカーテンライナー

窓から熱が侵入してきていることが分かったのですが、部屋の温度が上がってしまう原因は2つのことを意識すればいいと考えています。

直射日光で物が暖まるのを防ぐ

一つ目は断熱カーテンや遮光カーテンといった製品の説明書に良く書かれている遮光率に関連したもの。

太陽光に当たることで物体の温度が上がるという現象は、小学生の頃に黒色の物は熱くなりやすいといったことを知った気がします。人間も直射日光が当たっていると熱いと感じられますが、窓際に置いてある物やカーテンが太陽の光で暖まってしまうので、光を遮ることが必要になります。

太陽光で暖かくなったカーテンの温度は50℃を超える。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策
カーテンの温度は50℃を超える

カーテンの色によって違いはありますが、西日が当たっているときはカーテンの温度が軽く50℃を超えていることもあったりします。こうなってしまうとカーテンから部屋の空気に熱が移動してくるので、部屋が暑くなります。

遮光率が高くて部屋の中は暗くなりますが、実は熱源になってしまっているネイビー色のカーテン。遮光率は99%以上という性能ですが、熱を持ちやすく室温を上げてしまう原因の一つです。

反射率という性能が大事

反射率の高いカーテンが西日に強い。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策
暑さ対策には反射率が大事

市販されているカーテンの性能として遮光率が表記されているものが多いです。どのくらい光を遮ってくれるか、人間の目で見て部屋がどのくらい暗くなるかという視点では役に立ちます。(透過率と遮光率を足して合計100%という表記。)

しかし部屋に差し込んでくる太陽光を遮って部屋の温度を下げたい場合にはその内訳が大事で、光の吸収率が低く、反射率の高いカーテンが求めているものになります。(吸収された光の多くは温度に変わる)

窓の内側、つまり部屋の中にあるものが太陽光で温められて高い熱を持ってしまわないように、窓から入ってきた太陽光を部屋の外へ反射することが、部屋の温度上昇への対策です。

今使っているオシャレなカーテンは変えたくないので、カーテンと窓の間に入れるカーテンライナーというものを使うことにしたのですが、いくつかライナーを買ってみた中で反射率が高かったのがコレ。

カーテンに強く日光が当たっていて、手で触ってみて熱くなっていると感じられる場合はこのカーテンライナーがお薦めです。夏の日差しに困っているなら、おそらく取り付けてすぐに効果を実感できます。

南向き、西向きの窓のある部屋に住んでいるなら特に役立つんじゃないかと思います。

断熱で外気の影響を受けにくくするカーテンライナー

2つ目は、窓はしっかり閉められていて隙間風が入ってくることが無くても、窓ガラス自体も外の気温の影響を受けて温度が高くなっているので、その窓ガラスから部屋の空気に伝わってくるということです。

明和グラビア MEIWA 断熱カーテンライナー (遮光タイプ) 100×225cm 2枚セット グレー

外気の影響を減らしたいときは二重窓に出来たらいいですが、そんな工事は初めから選択肢にないので、簡単に窓に何かを取り付けることで対処することになります。

何か良いものがないかと探してみると、そういう目的のカーテンライナーが製品化されていました。夏は冷房効率アップ、冬は暖房効率アップということが謳われていますが、仕切ることでエアコンの冷たい空気や暖かい空気を外気の影響を受けた窓ガラスに触れにくくする効果があるという事だと思います。

フォーラルと明和グラビアの断熱カーテンライナーの違い

カーテンライナーの使い分けについて判断するために、晴れた日の午後、西向きの窓に3パターンでカーテンの温度を測ってみました。気温は31℃。

カーテンの特徴は異なる。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策
カーテンの使い分けテスト(ちょっと色味がずれているけれど、明るさの印象)

左がフォーラルと明和グラビアのカーテンライナーの併用。中が採光タイプのカーテンライナー。右が遮光タイプのカーテンライナー。この状況でカーテンを使用している状態ときに、センサーを使ってカーテンの温度を測りました。(*部屋の内側に赤外線を放射しにくいように加工された特殊なカーテンではなく普通のカーテンなので、わかりやすい結果が出ていると思います。)

フォーラルと明和グラビアの断熱カーテンを併用したときの性能。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

フォーラルのカーテンライナーと、明和グラビアの採光タイプのカーテンライナーを併用している状態がもっとも部屋に伝わる温度が低くなっています。

明和グラビアの採光タイプの断熱カーテンの性能。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

中の採光タイプのカーテンライナーだけを使っている状態では、透過率が高いこともあり太陽光によってカーテンが温められてしまうためにカーテンの温度は高くなります。やはり採光すると直射日光には対応できない。

明和グラビアの遮光タイプの断熱カーテンの性能。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

明和グラビアの遮光タイプの断熱カーテンライナーの部分の温度。遮光率は85%です。カーテンライナーを触った時には採光タイプより遮光タイプのほうが暖かかったですが、おそらく反射率もほどほどにありそうで、日差しに対する性能もなかなか悪くないという印象を持ちました。

フォーラルのエコスクリーンは柔軟性が低い。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

高い反射率で太陽光線による温度上昇を防ぐ効果は高いですが、フォーラルのカーテンライナーは柔軟性はあまりないです。隙間ができてしまいやすく、頻繁に開閉する窓には向いていないと思います。

フォーラルのカーテンライナーは折れ曲がりに弱い。2種類の断熱カーテンを窓にとりつける – 部屋の暑さ対策

もう一点、フォーラルのカーテンライナーに弱点があり折り曲げられると弱いです。これはアルミシートなどでも同じですが、アルミを蒸着している製品には多くあったすることですが、傷が入ったように剥がれていくので、何度も折り曲げられると光を通してしまう面積が増えてしまいます。

折り曲げによる耐久性はないので、やはりあまり動かさないところで使うのがいいですね。

結論 – カーテンライナーの選び方

1.部屋に西日が差し込んできますか?

午後、日が傾いてきたときにカーテンを触ってみて熱くなっているなら、フォーラルのエコスクリーンは高い効果を発揮してくれるはずです。

しかし、毎日カーテンを開け閉めする場所で使うなら、あまり向いていないので、その場合は明和グラビアの断熱カーテンライナー(遮光タイプ)がいい。

2. 窓ガラスが暖かくなっていますか?

猛暑で屋外の気温が高くなっていると窓ガラスも暖められ部屋に熱が伝わってきます。

そういう時は明和グラビアの断熱カーテンライナーを選びます。

併用するのが効果的 – 私はこう使ってる

明和グラビアとフォーラルの断熱カーテンライナーは、それぞれ違った特徴を持っているので併用するのが良いです。

実際に温度を測定してみて温度が低くなっていたこともありますが、太陽の光を反射する役割をフォーラルのエコスクリーンに。窓ガラスから伝わってくる外気の影響を明和グラビアの断熱カーテンライナーに任せる。そんなイメージで使っています。

家の中を見回してみると、壁、窓、天井、ドア・・・色々と熱が侵入してきそうな所がありますがマンションやアパートの賃貸はもちろん、持ち家でも壁や天井に断熱材を埋め込むようなリフォーム工事はそう簡単にできるものではないので、まずは窓から入ってくる熱に対処することから始めてみるのが良いと思います。